グループホームとは?
グループホームとは、一言で言うと、少数の認知症をもったお年寄りが、同じ居住空間において、ご家庭と同じような家庭的な雰囲気の中で、スタッフの支援(介護)を受けながら、5人〜9人を一つのグループとして、共同で生活を送る所です。
正式には「認知症対応型共同生活介護」と言い、介護保険法では、「地域密着型サービス」に規定され「居宅サービス」として位置づけられています。
”居宅=家”ですので、施設サービスと違って、基本的には日々の生活に決まったスケジュールがあるわけではありません。
グループホームは、ご自身の生活の場(家)ですから、あたりまえのことですが、気が向けばテレビを見たり、散歩をしたり、お茶を飲んだり、自分の意志により自由に時間を過ごすことが出来ます。但し、共同生活の場ですので、他の入居者やスタッフと共に、協力して生活することが必要となります。
また、共同生活を送るわけですから、買い物、料理、掃除、洗濯などの日常的な作業も、原則的には入居者の方々がスタッフの支援を受けながら協力して行います。
グループホームでは、基本的にはできることは自分でするのが原則です。共に生活する仲間と共に、お互いを認め合い、刺激しあうことで、残された能力がだんだんと引き出されていくことにも繋がります。
毎日の生活のなかでは、地域の方々とのコミュニケーションも大事な要素となります。こうした「日常の生活」を送ることで、認知症状の進行を穏やかにすることもグループホームの目的の一つです。